大森理論

OOMORI−Theory

サーモスタット【THERMOSTAT】

 サーモスタットを語るにあたって重要なのは、エンジンの適正水温。
 エンジンは水温80℃〜90℃くらいで設計するのが一般的だと思うのでやはりこのくらいの温度の範囲で使うのが良いと思います。(開弁圧が0.9kgf/cm2のエンジンは全てこの設定と思われます。絶対圧が1.9kgf/cm2のときの水の沸点は約119℃なので)
 一般的には水温が低すぎるとダイリューション(ガソリンが気化せずにシリンダとピストンのスキマから流れてオイルを希釈すること)が問題になるようです。また各部のクリアランスも本来の設計値から離れたところで使用するのは具合が悪いのでやはり80℃から90℃くらいで使用するのが良いと思われます。
 RBエンジンの場合はサーモ開弁温度が76.5℃なので低い方の水温は80℃くらいを想定していると思います。高い方は90℃で補助電動ファンが回るはずなのでやはり90℃だと思います。
 とは言うものの上限が90℃だとほとんど走れなくなってしまうので自分としては過去の実績を踏まえ95℃を上限としています。
(過給圧を上げなければまず問題ないでしょう)

以上!
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