大森理論

OOMORI−Theory

‐ルバー【ROLL−BAR】


ロールバーの受ける力は主に圧縮と引っ張りと思われます。(ボルト結合のため)ここで圧縮について考えると・・・圧縮に強い=座屈しにくい材料は縦弾性係数が高いものとなるわけですが、縦弾性係数は引っ張り強度と異なり材料の主成分で決まってしまいます。
鋼とアルミの縦弾性係数はそれぞれ鋼=210GPa、アルミ=70GPaなので、アルミは鋼の3分の1の圧縮力にしか耐えることができないのです。
実際には取り付け部の強度の方が重要ある気もしますが、取り付け部強度も鋼の方が圧倒的に高いのは言うまでもありません。

重量の面で言うと、鋼の比重は7.8、アルミは2.6なので重量も3分の1なわけですが、4点式であれば20KGくらいなのでアルミにしても7KGで13KGしか軽くなりません。ミニサーキットでは10KG軽量化すると約0.1秒ラップタイムが短縮できますが、たったの0.1秒です。

っと言うことで街乗りしかしないのならともかく、サーキットを走ることを前提でロールバーを選ぶのであれば、迷わず鋼管製のロールバーを選択することをお薦めします。

ロールバーパッドですが、4点式であればいらないんじゃないでしょうか?。車検でクレームがつきそうならそのときだけ何か巻いとけば良いし、6点の場合は前後を結ぶバーに頭をぶつける人がたまにいるので助手席側にだけでも巻いといてあげるのが親切だと思います。


以上!

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