大森理論

OOMORI−Theory

リロード【PRE-ROAD】


具体的に計算してみた方がわかりやすいと
思うので計算してみましょう。

まずふつうの車の場合、一つのバネにかかる荷重は200〜300kgfと推定されます。
例えば1Gで300kgfの荷重がかかる車に10kgfのバネを組んでいたとしましょう。(この仮定って普通だよね?!。)
そのとき通常状態では300kgf÷10kgf/mm=30mm
すなわちバネの縮み量は30mmとなります。
走行中にはバネが伸び縮みするわけですが、もしプリロードがかかっていない場合は30mmバネが伸びた場合バネの反発力がなくなるので、それ以上はタイヤの自重により落下するだけとなります。
もちろんそのときはバネが遊んだ状態です。

ではプリロードをかけた場合は?。
仮にバネに100kgf分のプリロードをかけるとしましょう。
10kgf/mmのバネなだけに100kgf÷10kgf/mm=10mm
すなわち10mmだけバネを縮めなければなりません。
なのでこの場合は20mm以上伸び側にストロークしなくなってなってしまい
ます。プリロードをかけない場合に対してプリロードをかけた分だけストロークしなくなる=伸び側のストローク量が減るわけです。

今までの文は伸びきった状態での違いなわけですが、中立付近での違いはどうでしょうか?。

プリロードをかけない場合のバネ反発力は当然300kgf。
もちろんかけた場合も300kgf。
というわけで同じです。
この辺が勘違いしやすいところなのかもしれませんが、プリロードが車重による荷重を超えない場合(この場合は300kgf以下の場合)は1G状態でバネにかかる荷重は車重による荷重のみなのであってプリロードは無関係です。
もちろんバネの反発力が同じなのでサスペンションの動きも同じ。

よって理屈から言うとプリロードをかけた場合とそうでない場合の違いは伸び側のストローク量のみに効いてくるのであってそれ以外の状態では一切関係ないと言わざるを得ません。
なので伸び側のストロークが短くなる分乗り心地が悪くなる。ということくらいでしょうか?。

ただしプリロードをかけ過ぎた場合。
例えば上記の例で言うとプリロードを300kgf以上かけた場合はジャッキアップして降ろしても車高はまるで変わらず、当然伸び側のストロークもゼロなわけで乗り心地は最悪となるに違いありません。

ただ、プリロードをかけると明らかに違いがあるという意見が多勢を占めておりその辺については??です。

もちろん自分は持論に基づきバネは遊びまくり=プリロード などクソ食らえ状態にしているわけですが、次回ショックを購入するときは全長調整式のショックにしたいと考えています。     


以上!
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