大森理論

OOMORI−Theory

りの研究C【DRIVING】

 こんにちは。
 今回はSタイヤとFM901の比較です。
 Sタイヤは2年落ちくらい6部山、前後225/50R16 FM901は1年落ちの4部山+ショルダーカーカス見え、前235/45R17、後255/40R17です。
 では下図をご覧ください。
 前回も書きましたが、コーナ中の横Gはあまり変わりがありません。強いて言うと若干Sタイヤの方が高い値を示しています。コーナ中の最低速度もあまり変わりがないことがわかります。
 ではどこが違うのか?
 一目見てわかったと思いますが、まずブレーキの開始位置が明らかに奥になっています。その分若干最高速も上がっています。また、加速も良くなっていることがわかります。
 前回のグラフでBの区間(右ヘアピン)ではブレーキがロックしている為、距離が正確に出ていなくて速度のラインが交差していますが、実際にはヘアピンの立ち上がりはSタイヤの方が早いと思われ、次の左の複合コーナへのブレーキングもより奥で開始していることがわかります。

 ということでSタイヤになってどこが速くなったのか?
 という問いに対しては”主に加速と減速が良くなった”というのが今回の解析結果です。
 実際に運転していてもコーナ中の横Gにあまり変わりは感じられなかったもののブレーキングは良くなったと感じました。

 ただ、加速に関して言うとそれまでのデータロガーデータを見て”もっと加速重視のライン取りにする必要がある”と分析されたので意図的にそいうラインを取ったというのと、舵の効きが良くなって向きが変わりやすくなったため、より加速重視のライン取りをしやすくなったというところがある為、一概にグリップ向上によりトラクションが良くなったとは言えないと考えています。

 シルビアにSタイヤを履かせたときは、トラクションは確実に上がり、コーナ中の横Gも明らかに高くなるのを感じたので今回ブレーキング以外は良くなっていない気がするのは何か理由があると思いました。
 現在のところの結論は”リアタイヤのみ実質的な幅が下がった為、グリップの向上代が低かった。”というものです。よってFM901と同等の255のSタイヤとすればコーナの速度も加速も明らかに良くなり、更にタイムが向上すると思われます。ちなみにその向上代は僕の推定では約0.7秒です。

 次回は特定のコーナに絞って解析を行いたいと思います。
 ではまた。
以上!

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