大森理論

OOMORI−Theory

りの研究B【DRIVING】

 こんばんは。
 とりあえず、コース全体の走行データを下図に示します。
 これは、Sタイヤを使って走った時のベストラップ43秒2が出たときのものです。
 ではまずグラフをご覧下さい。
グラフにも書いてありますが要点のみを書くと
1)最高速は約125km/hでした。
 このデータロガーではタイヤ外周を入力しなくてはならないのですが、高速道路で誤差を計算したところ100km/hで走行時は約1.5%速い速度が出ているようです。
 カタログ値ではSタイヤの225/50R16の方が外形が小さいのですがデータロガではほぼ同じ値がでていたので車両装着時の外周はあまり変わらないようです。

2)平均出力は140〜150psでした。
 ちなみにZ31ノーマルのカタログ平均出力は約165ps程度となっているのでノーマルよりもパワーが出ていないということになります。

3)1コーナや3コーナのブレーキングでタイヤがロックしている。
 速度が極端に落ちた後にすぐ回復しているのは明らかにロックしていることを示していると考えられます。
 速度は右側のドライブシャフトから取っているためタイヤロックが検出されました。通常はタイヤがロックするのはLSDつきでも内輪のみなので純粋に車速をとりたい場合はプロペラシャフトに付けたほうが良いのかもしれません。

4)コーナ中の横Gの最大は約1.25Gでした。
 FM901でもこの値はあまり変わらなかったは意外なのですが、ではなぜSタイヤの方が速く走れたのかについては現在解析中です。

5)筑波サーキット コース1000について
 横Gのグラフを見てもらうとわかりますが、ほとんど横Gのかかっていない区間がないことがわかります。
 横Gのかからない区間は@(ホームストレート)とBとCの半分(コーナ立ち上がり後)くらいしかなく、他の区間はほぼ横Gの最大値を記録しているのでこの区間は、タイヤのグリップが十分でない場合、アクセルを全開にできずタイムアップが図れません。
 よってこのコースではこの横Gがかかっている区間さえも全開で走れるようにひたすらタイヤのグリップを上げていった方がよりタイム向上が可能であることがわかります。
 また、A(1コーナ)やD(最終コーナ)は速度のグラフにメリハリが
なくハーフスロットルの区間が長く続いていることがわかります。
 これはコーナが複合であることが原因なのですが、だからと言って
理論上ハーフスロットルで走っている区間が長いのはタイム向上には決して良いことではないのでこの二つの区間を全開と全制動で走れるようなライン取りをするか、区間を分けるかした方が良いと考えています。この部分については後日より詳細なシミュレーションを行って検討したいと思います。

 ってな感じで終了ですが、次回はこのつづきを公開できるように考えています。ではまた。
以上!

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