大森理論

OOMORI−Theory

りの研究A【DRIVING】

 こんばんは。また添付データが重くてゴメンなさい。
 コーナの走りかたの前にもう一度、今回は一昨年のGT−RのJ−GTカー(本山選手ドライブ)筑波1コーナの走りを調べました。
 前回と同様にグラフに無理矢理数式を当てはめています。
 というわけで下図上側のグラフをご覧下さい。(下図下側のグラフは前回のデータです。)

 まず、@、Fの区間は全開加速の区間です。
 定数は出力400ps、車重1100kg、走行抵抗1400kgf at 160km/hです。
 次にAの区間はアクセルOFF〜ブレ−キング開始の区間です。
 ここは面倒くさいので走行抵抗によって減速をしている状態としました。
 Bは全制動区間です。ここでは約1.5Gで減速していることがわかります。
 Cは今回の発見です。無理矢理数式を当てはめながら一体これは何を表しているのだろう??と考えていたのですが、この区間はブレーキを緩めてハンドルを切って向きを変えている区間であると断定しました。グラフ上の8−1とか1−2とか書いているところはコース図を示しているのですが、1と番号のふってあるオレンジ色のところは1コーナを示しています。 Cの区間はちょうど1の部分のちょっと手前から始まっているのでそう予想しまし
た。
 GTカーは、約1G制動をしながら向きを変えているというところが驚かされます。 数式はやや複雑なので割愛しますが、図中の前後加速度を見てもらえばなんとなくわかると思います。
 Dの区間はブレーキを更に緩めて加速に移行する区間です。
 Eアクセルを徐々に踏んで加速をしている区間です。
 加速時は最大でも0.8G程度なので制動に比べるとあまり高い加速度はでないようです。→きっともっと太いタイヤを履かせたいと思っているに違いないと僕は推測します。そうすればもうちょっと手前から全開加速ができるようになりタイムも縮まるはずです。

 ということで、前回のインテグラのときよりもメリハリのあるわかりやすいグラフができたのではないかと思います。
 これが車の違いなのか、ドライバの違いなのかは不明ですが、興味深いところです。

 とここまで書いて本題のコーナの走り方なのですが、やっとヒントがつかめて気がしてきました。
 というのも、GTカーの方がより高い制動をかけながら向きを変えていることです。 ローリングスタートの時やピットレーンのシケインを通過するところを見ているとよくわかりますが、GTカーは、荷重移動などしなくとも良く曲がっています。にもかかわらずコーナリングするときも減速しているのですから ”コーナリング中も減速した方が速く走れる” ということが言えると思います。
 こう書くと ”それは荷重移動が必要だからだ” と思う人もいるかもしれませんが、僕は ”荷重移動に関わらずコーナでも減速したい” から減速していると推測しています。
 なぜならわざわざ重心を低く作って荷重移動をしにくくしているのですから、むしろ ”コーナ中でも減速したいので荷重移動が過度に起きないように重心を下げている。” と考える方が自然だと思います。
 ということで次回は上記の内容が証明できるようなネタを考えたいと思います。 ではまた。

以上!

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